2018年10月3日水曜日

芸大で、1日だけ「漫画の描き方」を学んで来ました!!

こんにちは(^^)アラフォーの主婦、かまぼこ母さんと申します。

突然ですが、私は漫画が大好きなんです!!ちなみに好きな漫画家さんは「マカロニほうれん荘」の鴨川つばめ先生や「エロイカより愛をこめて」の青池保子先生など…最近では「ダンジョン飯」の九井諒子先生にハマっています!!

子どもの頃から漫画が大好き!!大人になってもやめられない!!そんな私が、今年の夏、ご縁があって芸大で漫画の描き方を学んで来ました(^^)

たった1日だけではありましたが、本物のプロの漫画家の先生に魔法のような漫画の世界の入り口をのぞかせて頂いた、夢のような体験でした…。



すごいよK芸術工科大学




八月某日。

待ちに待ったその日、私が訪れたのはK芸術工科大学。門をくぐると、オサレなキャンパスが広がっています。芸大だけあって校内の芝生にオブジェなどが散見されましたよ。

この大学には「まんが表現学科」があり、実際にプロの漫画家の先生が学生さん達の指導にあたられています。毎年卒業生の中から、漫画の新人賞をとったりデビューしたりする方が出ているとのこと。

そこで、1日限定・定員25名で漫画の描き方を学ぶ講習がある!という情報を入手したのが今年の春のこと。漫画大好きな私は、喜び勇んで申し込んだのでした。人気の講習だったため受講者は抽選となったのですが、運よく受講することができました。

それにしても、プロの漫画家さんを輩出するような大学が、一般の素人に門扉を開いて漫画を学ばせてくれるなんて本当にありがたいな~~と感激しました!!すごいよK芸術工科大学!!

※プライバシー保護のため、大学名など一部情報を伏せさせて頂きました。すみません。


実際に私が描いた漫画



そして、念願かない芸大で漫画の描き方を教えて頂いて、実際に私が描いたものがこちらです。自分が体験したことを、4ページの漫画で表現しました。

タイトルは「島とクマノミとバブル」です(^^)

※スマホなどでご覧の際に、画面が荒く感じる場合があります。申し訳ありません。そのときは画面上をワンクリックして頂くときれいな画面になることもあります。お手間おかけいたしますが、どうぞより美しい画面でご覧ください!!









今年の夏に、家族で沖縄に旅行に行ったときの思い出を、漫画の題材に選んでいます。なんだか、ぼやっとした仕上がりですが頑張って描いたので載せました!!

こんなぺらぺらの出来でも、のべ10時間くらいはかかっていると思います汗。大学で先生の指導を受けながら描き、終わらなかった分は家に帰って仕上げました。

ペンで描く作業はそんなに時間はかからなかったのですが、とにかく下書きが大変でした。下書きまで辿り着くのに、下書きの下書きのようなものを描くので、同じような絵を何度も描くことになります。

「漫画家というのは、同じ絵をいくつもいくつもいくつもいくつも描いているのです。」という内容のことを先生がおっしゃっていて、なるほどな~~と思いました。




先生もすごいよ




ちなみに、今回私達がお世話になったのはK先生という先生だったのですが、実は先生は漫画家として活躍されている一方で、漫画の技術書まで出して売れている、すごいお方。

そんな先生の第一印象は「ログハウスのペンションとか経営していそう~~」という感じでしたよ。(ちなみに先生は、背の高い男性でした。)料理もできちゃうオーナーで、とても繊細で美味しいコーヒーをいれてくれる…そんなイメージ!! ←個人の感想です(;^_^A

イメージ通り?の優しい先生だったのですが、講習の内容はとてもハードでしたwなにせ、たった1日で漫画の描き方を学んで、しかも作品を1つ仕上げるという課題もあったのですから!!

1コマあたり2時間の講習を、1日で3コマ…。この3コマで、難しい漫画論を学び、かつ作品を仕上げる…。なかなかに濃い時間でした。どのくらい濃かったかというと、先生がこの日のために準備された資料がおよそ30枚!!このとんでもない資料の量で、お察し下さい(;^_^A

しかも、お手伝いに来られていた学生さんが「4ページの漫画を1日で仕上げるのは無謀。これは1週間でする内容。」とドン引きするレベル。それに対し「大丈夫。今回の講習の受講生さん達は、大人パワーを見せつけて下さると信じています。」と、にこやかに私達にプレッシャーをかける先生w

しかし、奇跡はおこるものですね。ド素人の私ですら最終的にはなんとか4ページの漫画を描くことができたのですから!(まぁ、講習中には完成できずに残りは家に持ち帰りましたが汗)

作品の製作過程で、先生は門外漢の私達受講生の絵を見ても、否定的なことや厳しいことは一切口に出さず指導されていました。

とにかく優しい先生だったんです。「いいですねぇ~。ここのこういうところが面白いですね。」と、一人一人の作品の個性を面白がって誉めておられた姿が、とても印象的でした。

…そうやって、穏やかで優しい口調で上手く私達をおだてて、だまして!?講習が終わるまでに、全員になんとか下書き完成までこぎつけさせた先生は、本当にすごいと思います!!



誰にでも漫画は描ける!?



さて。この激レアで超貴重な講習で学んだことはたくさんあるのですが、たくさんありすぎて、とてもこの拙いブログでその全てをお伝えすることはできそうもありません。

しかし、たった一つだけ身に染みて分かったことは「漫画を描くときに、めっちゃ気をつけることはコマ割り!」ということです。

先生がおっしゃっていたことで、とても印象的だったお話があるので少しご紹介させて下さい。どんな内容だったかと言いますと…。

世の中の多くの人は「漫画なんて自分には描けない。」と思っている。しかも、描けない理由ははだいたいこう。

「だって絵が下手だし、面白いストーリーだって思いつかないもん。」

皆、口をそろえて言う。

でも実は、絵が下手でも壮大なストーリーを思いつかなくても、漫画を描くことはできるのです。

「自分が面白い」と思ったことさえあれば。

「こんな面白いことがあった」という伝えたい出来事が1つあればよいのです。

そして、それを読み手に効果手的に伝えるために大事なのが「コマ割り」なのです!!

漫画って、一つ一つのコマがつながってできていますよね。その流れさえちゃんとできていれば、多少絵が下手でも面白い漫画になりえるんです。

…と、まぁ、うろ覚えで申し訳ありませんが…。大体こんな感じのお話を先生がされていたと記憶しています。

だから、特別な絵の才能をもっていなくても、誰にでも漫画を描くことができるんじゃないかな?と私は思います(^^)



コマ割りめっちゃ大事




先生のお話を聞いて、うおぉぉ~~!じゃあどんなふうに「コマ割り」したらいいんじゃ~い!?と盛り上がった私。

いろいろ教えて頂いた中でも、一番なるほどな~と思ったのは「自分が面白かったこと、伝えたいこと」をはじめのコマからだらだらと描くのはNGということでした。読者の興味をひかないし、感情移入しづらい。

ではどうしたらよいかというと、まずは早い段階でコマに「コンフリクト」をぶちこむこと!!ちなみにコンフリクトとは、訳すと対立・衝突・ねじれなどという意味だそうです。

例えば、恋愛漫画を読んでいると「告白したい」「でもできない」という主人公の心の対立って、よくでてきますよね。その心の対立がコンフリクトの代表例!!それがあるからこそ、我々は「あぁっ、どうなっちゃうの?」と次の展開が気になりキュンキュンしちゃうのでありますです。

このように、コマ割りの工夫次第で漫画は面白くなったりつまらなくなったりするということを学んだのでした(^^)

コマ割りめっちゃ大事やね!!


ド素人が
1つの漫画作品(4ページ)を仕上げるまで




漫画を描くにあたって、絵の問題はさておき「コマ割りめっちゃ大事」ということは理解できました。でもいくら頭では分かったつもりでも、いざ素人がいきなり漫画を描けと言われて描けるものではないですよね。

ということで、私達ド素人の受講生達のために、先生が「こんな順番で漫画を描くといいよ~」という流れを指導して下さったのでした。

どんな流れかといいますと…

①まず、300字程度の文章で漫画のシナリオをまとめる。

②さらに、そのシナリオの5W1H(いつ、どこで、だれが、なぜ、どうした)を確認。

③からの、シナリオを一言で表現。

④シナリオを5~6つ程度に細切れにする。細切れにしたステップごとに、「このステップには登場人物のこんな感情が表れている」「このステップにはこんなコンフリクト(対立やねじれ)がある」と、確認する。

個人的には、この作業がとても新鮮でした。

自分が読者として漫画を読んでいるときは単純に「この漫画面白いな~」としか思っていませんでした。面白い理由なんて考えもしませんでした。

でも、実は描き手側は「このステップにコンフリクトをぶちこんで、次のステップに主人公の感情をぶちこめば、面白くなる。ひっひっひ…」なんて戦略的に漫画を描いていたのかもしれませんね。そう考えると、なんだか楽しかったです(^^)

閑話休題。まだまだ作業は続きます!

⑤シナリオを細切れにしたステップごとに、それぞれのステップがどんな場面か一つ一つ簡単な絵で表現。ここでやっと絵を描きます。

⑥下書きの下書き。コマ割りをして、簡単な絵とセリフを書き込みます。丁寧な絵を描こうとすると、絵にばかりこだわってつまずいたりする恐れがあるので、あくまで簡単な絵にするのがコツ。

⑦原稿用紙に下書き。やっと漫画らしくなってきました。

⑧ペンを入れる。消しゴムをかけたら完成です。

以上。

たった4ページの作品を仕上げるために、私達は長い長い作業工程をさせられたさせて頂いたのでした…。

長い長い辛い楽しい作業の末に出来上がった作品を今、こうしてブログにアップすることができて、感無量です。



漫画を描いてよかったこと




今回、このブログを書いている間中ずっと思い出していたことがあります。それは、自分が小学生の頃の夢。お察しですが、夢は漫画家になることでした(^^)1年生から6年生になるまで、毎月「りぼん」と「なかよし」を買って夢中になって読んでましたっけ。

中学生くらいになると、周りに自分よりももっと絵が上手な子がたくさんいると分かって、いつしか漫画家になりたいとは思わなくなったけれど…。やっぱり心のどこかで「なんか表現したい!」という野望は残っていました。

そんな私が、今年の夏に芸大で漫画の描き方を学ぶ機会を得て、人生で初めて漫画作品を仕上げることができました。やってみた感想は、めっっちゃ楽しいけれど、めっっっちゃ大変だぁ~~~ということでしたよww

漫画を描いてみてよかったことは「漫画を描くのは大変だ!」と分かったことでしたww

普段何気なく読んでいる漫画も、作家さんが大変な思いをして時間をかけて描いてらっしゃるんだな~~~と思うと…。一つ一つの作品がこの世に出てくれたありがたみをしみじみ感じるといいますか笑

これまでよりも、もっと漫画が好きになりました(^^)

だから、あの頃の自分にもし今会えたら「あんた、漫画好きでしょ。大人になったら、今よりもっと漫画が好きになっているよ。」と、幸せな未来を予言してやりたいと思っています。

長いレポートになってしまいましたが、ここまで読んで下さってありがとうございました。それでは、また(^^)







0 件のコメント:

コメントを投稿